JRの30~50、また、アラインT-REX600NITROに取り付け可能となっています。
このヘッドは、従来のヘッドとかなり異質なものとなります。
それは、メインローターヘッドの性能を左右するセッティングのほぼすべてがユーザーの手によって設定できてしま
うということです。
したがって「このヘッドは性能が悪い」ということは一切なくなります。
なぜなら、性能が悪いと思ったら、悪いと思わないようにセッティングを変更してしまえばいい・・・ということに
なるからです。
「ヘッドは調整不可能なもの・・・」という今までの常識はもう当てはまりません。 ぜひ一度お試しいただきたい
と思います。
ただ、ある程度の知識がないと、どこを触っていいのかがわからないということにもなります。
そこで、ちょっとだけ技術的なお話をいたしたいと思います。
■ ベル・ヒラーって何? <-いまだにわかりません
ほとんどのRCヘリは「ベル・ヒラーコントロール方式」と呼ばれる操作方式で制御されています。
簡単にいえば、主にローターでコントロールをする方法が「ベル」、スタビライザーでコントロールする方法が「ヒ
ラー」です。
エルロン、エレベーター、ピッチのコントロールはメインローター回転中、部分的にピッチ操作をして希望通りのコ
ントロールを実現しています。 しかし、そのピッチを決定するのがメインローターを直接操作しようとする「ベ
ル」、スタビライザーのピッチを操作して、間接的にメインローターのピッチを決定する「ヒラー」に分かれている
わけです。もともとは、実機でベル式ヘリコプターとヒラー式ヘリコプターが存在していました。
現在では、実機のメインローターが多枚になっているので、ほとんどベル式のコントロールですが、ラジコンではベ
ルのいいところとヒラーのいいところを共存する状態で実現した「ベル・ヒラーコントロール式」になっています。
ベル・ヒラーそれぞれの比率を変更することで、飛行特性は大きく変化します。
今回ご紹介するメインローターヘッドV50は3DフライトからF3C・・またはゆったりとしたスケールフライト
まで幅広く調整出来ます。
「ベル」の比率を強くすれば機体の初動は早くなります。 つまり舵を切った瞬間の動きが速くなるという事です。
3Dフライトなどには良いでしょう。
しかし、サーボへの負担が多くなったり、上空飛行においてスムースな動きは減少します。
またオートローテーション時の進入性が落ちで、延びがなくなります。
逆に「ヒラー」の比率を強くすれば滑らかな動きになりますが「スパッ」とした舵の入りは少なくなります。
延びのある飛行が好みの場合(F3Cなど)には、ヒラーを強くすれば良いでしょう。
■調整の基本
ベルヒラーの大小
A/ヒラーコントロールシャフト・・外(ヒラー → 小)
B/ジョイントボール・・・・・・・外(ヒラー → 小)
C/ジョイントボール・・・・・・・外(ベル → 小)
D/ジョイントボール・・・・・・・外(ヒラー → 大)
メインローターヘッドV50の純正出荷状態が比較的3D向けの調整位置になっています。
舵の入りも良いし、小舵もよく入ります。
もちろん、ループ系 ロール系ともに簡単に行えます。
小舵の入りが良いので、ホバリングの止りも良いでしょう。 しかし、オートローテーションでは垂直に近い降下角
度になってしまいます。
図は、調整のヒントになっています。
少し飛ばしてみては調整し、好みのヘリに仕上げる楽しさを味わってください。
■調整の楽しみ
このように、かなりセッティングの自由度のあるメインローターヘッドです。
設定の変更によって、ヘリの操縦感がヒロボーぽくなったりJRぽくなったりできると思います。
ひとつのヘッドで、機種が変わるほどの変化が楽しめるわけです。
従来、ベル・ヒラーの比率を変えようとすると、パドルやメインローターを変えたり、スタビバーの長さを調整する
しかありませんでした。 当然変更幅には限界があったわけです。
それに、ベル・ヒラー調整のために、メインローターやパドルを買い換えるのも不経済でしょう。
ヘッドで調整すれば、何も追加購入することなく、しかも調整幅の限界は超えられるということです。
「この位置を変えるとどうなるのかな・・・?」「ここをこうしてみようか・・?」といったように調整をしながら
飛行を楽しむ。 ヘリの楽しみ方がひとつ増えるのではないかと思います。
ぜひ一度お試しあれ。
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PS
今後、有名フライヤーにテストしてもらい、だれだれのセッティングはこう!というような紹介もWEBページにて
発表してゆこうと思います。
そちらもチェックしてください。
だって! VPJ小林氏の最後の設計じゃない? 購入しようか
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