USB起動ディスクの作り方 - MS-DOS、FreeDOS、イメージファイル、USBメモリ、フラッシュメモリ
2010/1/15
だめでしたショック!
まずDOSの起動ディスクを作る 1. USBメモリからDOSを起動する方法 最近はフロッピーディスクドライブ(FDD)がないパソコンが多いので、USB起動ディスクの作り方を知っていると便利です。 フロッピーの場合は、フロッピーディスクをドライブに入れてエクスプローラー(ファイラの方)などでFDDのアイコンを右クリックすると、「フォーマット」→「MS-DOSの起動ディスクを作成する」で作成できます。 Windows98では、USBメモリでもこの方法で起動ディスクを作成できますが、Windows2000やXPではできません。 以下の方法で起動ディスクを作ります。 MS-DOSを使う方法とFreeDOSを使う方法を紹介します。 事前に拡張子、隠しファイルなどを表示する設定 にして下さい。 2. MS-DOSを使う場合 1. MS-DOSとは、Windowsで昔から使われているDOS(ディスク・オペレーティング・システム)です。 必要となるファイルは、COMMAND.COM、IO.SYS、MSDOS.SYS の3つです。 Windows XPなどでフロッピーで起動ディスクを作れば、上記3つのファイルが手に入ります。 ちなみに上記3つのファイルは、Windows XPの「C:¥」や「C:¥WINDOWS¥SYSTEM32」にもありますが、これらをコピーしても起動ディスクになりません。 2. フロッピーディスクドライブがない場合、上記ファイルを入手できません。 そこで仮想FDDのソフトを使います。 Virtual Floppy Drive をダウンロードします。 USBポートにUSBメモリを差し込みます。 ダウンロードしたファイルを解凍後、vfdwin.exe を実行。 「ドライバ」タブにて「開始」ボタンをクリック。 「ドライブ0」タブを選択し、「変更」をクリックし、適当な「ドライブ文字」を選びます(ここではFを選んだとします)。 「開始/新規」をクリック後、「開始」をクリック(各設定項目は初期のままでOK)。 この状態で「スタート」→「マイコンピュータ」を見るとFドライブが表示されます。 右クリックし、「フォーマット」→「MS-DOSの起動ディスクを作成する」で起動ディスクを作成します。 仮想のFドライブにCOMMAND.COMなどがコピーされた状態になります。 3. 次に HP USB Disk Storage Format Tool をダウンロードします。 「Download Now」のボタンからダウンロードできます。 または、 HP USB Disk Storage Format Tool の Download Locations:「Primary Download Site」と書いてあるリンクからダウンロードできます。 たまにダウンロード場所が変更になるので「HP USB Disk Storage Format Tool」で検索して探してください。 HP USB Disk Storage Format Toolをインストールし起動するとウィンドウが表示されます。 Device:USBメモリのドライブが選択されているか確認。 File system:FAT32 または FATを選択。 Volume label:空欄でOK。 Quick Format:チェックしてもしなくてもOK。 Create a DOS startup disk:チェック。 using DOS system files located at:上記仮想FDD(ここではFドライブ)。 その後「Start」をクリック。 仮想FDDを使わなかった場合は、COMMAND.COM、IO.SYS、MSDOS.SYS が置いてあるフォルダを指定します。 4. 以上で完成です。 USBメモリの中身を見ると、COMMAND.COM、IO.SYS、MSDOS.SYS が入っていることが分かります。 また、WindowsのFDDで作成した起動ディスクの場合は、上記3つのファイル以外にもいくつかファイルが含まれますが、DOSを起動するだけならこれら3つのファイルだけでOKです。 HP USB Disk Storage Format Toolで他のファイルをコピーしようと思っても、上記3ファイル以外コピーされません。 3. FreeDOSを使う場合 1. FreeDOSというフリーのオペレーティングシステムがあります。 MS-DOSのファイルが手に入らない場合は、このようなDOSを利用します。 http://www.freedos.org/freedos/files/ から「fdboot.img」というイメージファイルをダウンロードして下さい。 これのこと → http://www.ibiblio.org/pub/micro/pc-stuff/freedos/files/distributions/1.0/fdboot.img 2. 必要となるファイルは、COMMAND.COM、KERNEL.SYS の2つです。 これら2つのファイルをfdboot.imgから抽出するために、 DiskExplorer を使います。 DiskExplorerをダウンロード後、editdisk.exeを起動。 fdboot.imgを選択して、ファイルを開きます。 「一般ディスクイメージ」を選択して開いてください。 右側のウィンドウに表示されたファイルから、COMMAND.COM と KERNEL.SYS を選択。 Altキーを押しながらファイルを選択すれば、複数のファイルを選択できます。 メニューから「ファイル」→「取り出して保存」を選択し、ファイルを保存します。 ファイル名は「自動」のままでOKです。 元のファイル名のまま保存されます。 3. 次に上で紹介した「HP USB Disk Storage Format Tool」をダウンロードして下さい。 HP USB Disk Storage Format Toolをインストールし起動するとウィンドウが表示されます。 Device:USBメモリのドライブが選択されているか確認。 File system:FATを選択。FAT32だとエラーになる場合があります。 Volume label:空欄でOK。 Quick Format:チェックしてもしなくてもOK。 Create a DOS startup disk:チェック。 using DOS system files located at:上記2つのファイルが置いてあるフォルダを選択。 その後「Start」をクリック。 4. 以上で完成です。 USBメモリの中身を見ると、COMMAND.COM、KERNEL.SYS が入っていることが分かります。 fdboot.imgには他のファイルも含まれていますが、DOSを起動するだけならこれら2つのファイルだけでOKです。 必要なファイルのコピー 1. 作成したUSB起動ディスクは、USBから起動でき、DOSのコマンドが使えるだけの状態です。 DOSで使いたいアプリケーションもコピーする必要があります。 2. コピーの方法は簡単で、単に必要なファイルをUSBのフォルダにコピーしてあげるだけです。 上で紹介したツールなどは使いません。 例えば、memtest86+というツールのUSB起動版は、mt***.exe(***はバージョンによって異なる)というアプリケーションが入っています。 mt***.exeをUSBメモリにドラッグ&ドロップなどで普通にコピーすればOKです。 パソコンをUSBから起動(ブート) 1. デフォルトでは、PCがHDDやCDドライブから起動(ブート)するようになっています。 PCがUSBから起動するように変更する必要があります。 2. USBから起動させるには、BIOSでブートの設定を変更します。 USBのデバイスが一番最初にくるように設定して下さい。 また、BIOSを設定しなくても、PC起動後の画面でブートディスクを選択できる場合があります。 その場合、USBデバイスを選択して起動します。 デバイス名は、USB Flash Device(or Disk or Drive)などとなっています。 3. USBから起動できるかどうかは、各PCの仕様によります。 また、BIOSの設定方法はPC(マザーボード)によって異なります。 PC起動後、BIOSの画面を表示させるには、「F2」「F7」などファンクションキーを押しますが、どれを押すかはPCによって異なります。 どれを押せばいいのか表示されるPCもあります。 アプリケーションを起動 1. USBからの起動に成功するとDOSの画面が表示されます。 ドライブは「C:¥」などとなっています。 試しに「dir」というコマンドを打つと、USBメモリにコピーしたアプリケーションが表示されます。 DOSのファイルは表示されません。 2. 例えば「mt211.exe」というアプリケーションをコピーしていたとすると、アプリケーション名(mt211)を入力しEnterで実行されます。 アプリケーションの使用方法は、各アプリケーションのreadmeファイルなどを参照して下さい。
— posted by Nob at 12:23 pm Comment [1]
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